外国に投資するということ

「外国為替相場とは」とは?~通貨交換のしくみ

「1ドル=80円」「1ユーロ=100円」「1ポンド=120円」というふうに、ある国の通貨と別の国の通貨を交換するときの比率を「為替相場」っていう

世界中の国々がそれぞれ違う単位のお金を使っているから、それらの国同士が貿易などをする場合、通貨を交換することが必要になる。国境を越えたあらゆる経済活動には常にこの為替相場が関係してくるんだ。

モノの値段が需要(買い手の量)と供給(売り手の量)で決まるように、円の為替相場も需要(円を手に入れたい人の量)と供給(円を手放したい人の量)のバランスで決まる。

バランス

円の供給よりも需要が高まれば、円の相場は上昇する。これを「円高」っていう。逆に円の供給よりも需要が低くなれば、円の相場は下降する。これを「円安」っていう。

円の金額が小さくなるのになぜ「円高」というのだろう?

円高・円安を数字で示すと図のようになる。1ドルの相場が100円から80円になった場合が「円高」、120円になった場合が「円安」だ。

円の金額が小さくなるのを「円高」って表現するので、慣れないうちはわかりにくいものだけど、ここで注目したいのはあくまで「円の価値」だ。

1円あたりの価値をドルで見ると、「0.01ドル」だったのが「0.0125ドル」に上がったのが円高、「0.0083ドル」に下がったのが円安なのだとわかる。円の価値が高まるのが円高、低くなるのが円安なんだ。

円高・円安

日野先生からのアドバイス

数字が小さいほうが「円高」、数字が大きいほうが「円安」と覚えてしまいましょう。