資産運用ABC

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ケーススタディーC君(15歳男性、中学生)

2008年8月12日

今後の対応:

C君の2年間の投資運用の成果は表面的な計数で見るとあまり芳しくなかったようですが、本当にそうなのでしょうか?

確かに2年間の時間加重投資収益率は絶対値でみてもマイナスになり、比較するベンチマークにも及びませんでした。しかしC君は将来社会人になってから定年退職までを見越した非常に長期の投資運用を始めたはずです。問題があったとすれば、2年前にお父さんから指示されたときに、どのような目的でどのくらいの期間をターゲットに資産運用すべきかをきっちり検討しなかったことでしょう。恐らくお父さんはC君が投資について十分な知識がなく、まずは基本的な知識の習得を優先させたのでしょう。その意味ではこの2年間はC君にとって大変貴重な勉強の機会であったと考えられます。2年間で習得した知識をもとにC君は本格的な長期投資を始めればよいと思います。世界経済や金融市場の長期的な展望に立って投資期間やC君のリスク許容度をよく検討して資産配分案を決めればよいのです。その上で、今回のような世界の金融市場の波乱も一時的な循環変動の一つと考えれば、C君の基本的な資産配分案は変える必要はありません。C君が今回の波乱を長期にわたる世界金融市場の構造変動としてとらえるのであれば、長期的な資産配分案を修正する必要があります。

次にポートフォリオに組み込むファンドですが、これもあまり短期的な運用実績だけで選んではいけません。外国株ファンドについては検討してみるのも良いでしょう。ベンチマークを安定して上回る成果を上げるファンドを選ぶのが困難な場合には、インデックス型のファンドと入れ替えるのも一つの選択と考えられます。運用コストの観点からもかなりの改善になるでしょう。

さらに、C君の経済や投資運用に関する知識と理解が進めば、前回のケーススタディーでもトライしたように、新しい資産を組入れることによって、同じリスクレベルでもより高いリターンを上げることが可能になります。たとえば、今後も中長期的に発展途上国の経済の重要性が増していくと考えれば、エマージング・マーケット(新興市場)ファンドを組入れるとか、または今後とも資源価格が上昇していくと考えればエネルギーファンドを組み込むことも検討してみてもよいでしょう。ただし一般的に言って、これらの投資対象はリスクも高いので十分留意しなければなりません。

最後にこのケースでも説明しましたが、自分のポートフォリオを常に正しく評価できるように(例えば時間加重投資収益率)運用管理の体制を整えておくことも大変重要です。
いろいろ学ぶべきことは尽きませんが、若いC君に負けず皆さんも頑張ってください。

知識と経験をつむ事で、よりよい資産運用ができるようになるんだね!

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