資産運用ABC

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ケーススタディーC君(15歳男性、中学生)

2008年8月12日

C君の投資結果の分析と今後の対応:

現在の状況:

C君のポートフォリオ評価額の推移を見ても過去2年間に合計32万円を投資下にもかかわらず今年6月末の評価額合計は292,495円ですから、残念ながらこの間の投資収益率(リターン)はマイナスになったようです。ただし、昨年末では評価額はそれまでに投資した24万円をわずかに上回っていましたから、最近の6カ月に評価損が発生したようです。しかしこれだけでは十分な現状分析にはなりません。C君のポートフォリオへ資金が追加される時期はお父さんが決めた6月末と12月末となっていますから、C君が決められるものではありません。そこでこの追加資金配分の影響を除いてC君のポートフォリオの運用実績を見てみる必要があります。
このような観点から一般に使われているのが「時間加重投資収益率」と言われる算式です。同時に時間加重投資収益率が計算されますと、ポートフォリオの成果を先に述べたベンチマークのリターンと比較することもできます。詳しい計算の過程は省略しますが、C君の実際の投資運用結果を時間加重投資収益率で計算し、これをベンチマークのリターン・リスクと比較します。さらにC君が行った資産配分の評価をするため、2年間を通して4つのファンドに均等に配分した場合のリターンと比べてみます。

過去2年間のC君のポートフォリオとベンチマークのリターンとリスク

  リターン(%) リスク(%)
TOPIXオープン -7.77 15.86
東証株価指数 -7.65 16.11
国内債ファンド 1.69 2.06
NRIBP 2.40 2.23
外国株ファンド -1.74 18.91
MSCIコクサイ指数 4.37 15.12
外国債ファンド 5.91 5.92
世界国債(除く日本)指数 6.95 5.82
ポートフォリオ合計 -0.82 9.55
複合ベンチマーク 1.18 8.44
均等配分ポートフォリオ -0.17 8.88

これでみますと、C君のポートフォリオはいずれのファンドもベンチマークを下回っており、特にC君が後半の1年に比重を増やした外国株ファンドの成果が見劣りします。この結果、通期でみますと合計で複合ベンチマークが年率換算1.18%のプラスであったのに対し、マイナス0.82%と低迷しました。また、C君が仮に通期で4つのファンドへ均等配分した場合はC君のポートフォリオは-0.17%であったと思われますから、C君の意識的な資産配分は効果を上げなかったと言えます。
しかしC君の選択が本当に間違っていたと決めつけるには注意すべき点もあります。上で述べたように評価額の下落は最近の半年余りに、「サブプライム問題」を契機にして起こっています。楽観的な見方をすれば、最悪期は過ぎようとしているのかもしれません。近い将来に世界景気は再び成長路線に戻るかもしれません。とすればC君のとった投資行動は間違っていなかったかもしれないのです。

今がマイナスでも、選択が間違っていたとは言い切れないのね。

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